宇宙誕生はビッグバンがあって、それが拡散することからはじまる。熱力学の法則にエントロピーの増大という法則があるが、温度でも拡散して下がっていく方向であり、あらゆるものは常に崩壊する道へとたどる。
拡散する前には集中している必要がある。自然界の法則とは常にこの連続なのだ。
生命の誕生も同じで、集中して生命が誕生し、どんどんそれが拡散して最終的になくなる。生命の内部では常に細胞を作っては死ぬということが起こっている。それにより個体を保っているが、これも最終的には集中できなくなって、拡散していく。
昔から、永遠に残り続けるものはない。無常の概念はある。どのような都市でも栄えたあとには没落する。ただし、長期的にみないといけないが。
経済も同じだ。バブルがやってきては崩壊する。日本のバブル崩壊は回復までに時間がかかったが、これは集中の速度が遅いことに起因していると思う。アメリカはリーマンショックでものすごいバブル崩壊をやっているのに、回復にはそれほど時間がかかっていないのだ。
とにかく集中と分散ということがそこらじゅうでおこっている。
ただ、これは自然界の法則だ。数学的にはそうはいかない。その一番の大きな問題は金利だ。
つまり、金利がつけば、それが複利運用で回せることだ。
金利のつく金融商品があれば、確実にその商品を複利で回しているところに富が集中する。長い時間がかかるかもしれないがそうなる。この富はだれかの富が移転しただけにすぎない。なぜなら、複利で得た富は価値があがったものではないからだ。
つまり、金融商品をたくさんもっているところに富が集中して、格差が生まれる。もし、仮に全員が同じ金融商品をもったらどうなるのだろう?AIに聞くと、金利がさがっていくはずだと答えた。実際にはそうなるまでに時間がかかるとは思うが。
金利がない世界はこれからもないので、気付いたものは金融商品に投資するということをしたほうがいい。この富はほぼ集中しかしないのだと思う。