熱力学にエントロピーの法則があって、熱はかならず発散して広がって冷めるというものがある。当たり前のことだ。
この法則は、熱力学でなくてかなりのことに有効だ。
先日、昔のクラブカルチャーの映画を見たが、これもそうだ。クラブカルチャーは一時期もりあがったが、衰退した。ロックの黄金期もそうだ。歌謡曲すらそうだ。
商品もそうだろう。色々商品は売れたものはやがて売れなくなってしまう。これが当たり前だ。
エントロピーの法則は熱エネルギーがどうなっていくのかであるが、他のものはどうだろう。
クラブカルチャーの衰退は音楽が多様化したことだろう。多様化はこれまたたどるプロセスの必然だ。つまり、多様化したところがものごとの終焉であるといってもいい。
商品も多機能をやりだしたら、単機能で売れなくなったことを意味し、つまり、それはその商品が売れなくなることを意味する。
iPodを例にとるとまさに商品が多様化した時点で終わっている。確実に終了するのは、それを使わなくてもいいということがわかったときだ。