スナップ写真か盗撮か?


この問題はかなり大きい。というか、刑法上の盗撮とは下着とか裸を撮る行為である。普通に街角で承諾なしには撮影していいのだ。

もし、これが駄目なら、防犯カメラもドライブレコーダーもアウトである。警察が撮る群衆の写真もアウトだ。ま、防犯カメラもドライブレコーダーも本人が撮られているという意識がないので問題にはなっていないだけかもしれない。

しかし、逆にどうどうとカメラをもって撮ると盗撮が疑われる。おかしなものだ。

大衆は刑法ではなくて、一般的な承諾なしで写真を撮られることを盗撮だと思っているので、もし、判明したら気持ちがわるいとなって、もめる場合はある。というか、現代だとかなりの確率でもめるのではないか。

さらに撮影者が、変なおっさんと思われたら、余計そうなる。その点、カメラ女子はさほど、問題になることはない。写真が趣味かと思われるぐらいである。不思議だ。

私も写真が趣味だったが、スナップ写真はとらなくなった。以前にちょっともめたこともあったし、これからももめることがたぶん多くなると思ったからだ。

アラーキーや森山大道のような写真は今後撮られることは難しいだろう。デジタルになって、写真は過去のものになった気もしないでもないが。

デジタルカメラがそこそこ売れていて、スマホにもカメラがあって、大衆の撮る写真は友達か子供か食べ物だろう。そしてSNSにアップロードする時に問題となりそうなところはぼかす。それのどこが写真やねんと思う。

写真というのはよくわからんスナップにもその時間が残り、やらしい意味じゃない風俗性が残る。あの当時はこうだったのだというのがわかるのだ。それをぼかしてしまってはさっぱりその空気がわからんだろうに。ま、いいや。

とにもかくにも、私は写真から一歩ひくようになった。撮っても風景写真だけである。この問題は理屈では全然問題ないのだが、感情的に問題であって、大衆がその間違いに気づくことはありえない。それも大衆文化の1つなのかもしれない。

写真じゃなくてたぶん絵なら問題ないのだろうな。めちゃくちゃ速くその状況を描いてしまうというのは、どういうんだろう。盗画とかいうのだろうか?