これは当たり前のことだが、目でみたものは脳にいく。音も耳で聞いたものが脳にいく。すべて脳がなんらかの処理をして、時空間にいてると思うわけだ。
初めて、鏡を見たら、これが自分だと思うのにそこそこ時間がかかり、それから以降は鏡を見たら写るもんだと思う。
動物は人よりアホなので、鏡を見せて、それを自分だとは思わない。同じ動きをしているのに、動物によっては敵とも思うし、求愛行動に出る動物もいる。
この現象などはまさに映像を脳が単純に処理した結果なのだ。
人は複雑なので、その入力情報から自分というもを考えている。しかし、自分というものはなにかは実はまったくわかっていない。
虫は太陽の方向に動くようになぜかプログラムされている。だから、電灯も太陽光だと思って近づく。ちなみにLEDは太陽光と思わないようで虫はやってこないらしい。(要は紫外線が少ないということか)
もちろん、虫も自分がなにものかはわかっていない。単に入力情報で動くロボットのようなものだ。
生物にはこのロボット性が確実にあると思う。人も同様なのだ。そこに意識というものがあるから、単純なロボットではない。複雑なロボットだ。
学習して頭の中をどんどん変えていくロボットが人だ。そうは言ったものの、成長スピードは人によって異なるし、どんなことでも即時に学習できるわけではない。
最初に自転車に乗ったらこけるのは当たり前だろうし、逆上がりが即できるかどうかはわからない。勉強も何回もやらないと習得はできない。どんなことも学習には時間がかかるのだ。人間性も同じである。
たとえば、運がいい人、わるい人がいるが、実はこれは考えようなだけだ。運がいい人は日常のささいな自分にとっていい出来事を拾って俺は運がいいと考えている。逆に、運がわるい人は日常の悪いところばかりを拾って運が悪いと考えている。これは考えグセの話である。考えグセを治すのは相当時間がかかるのだ。そう思った方がいい。そして、これが巷でいう引き寄せの法則の正体でもある。脳を変えれば人生が変わるというのも同じだ。
ただ、現状から変えていくのにはそこそこ時間がかかると思った方がいい。本当は時間はいらないかもしれないが、普通は前の考え方に多くを支配されているから、結果、時間がかかることになると思う。
結論をいうと世界にはいろんなものが転がっていて、それを入力情報としてとらえるのは自分次第。脳が決めているのだ。だから脳を変えれば、入力情報としてあがってくるものも変わるといってもいい。
脳がすべて処理していると考えるなら、どうやって、自分を考えるかだ。考え方を少しずつ変えていけばいいのだ。