昔ながらの人は24トラックとか32トラック、48トラックのようなMTRをみているし、ミキサーも16ch以上のものをみているせいかそれぐらい音がいると思っているようだ。
先日、一青窈のハナミズキのDAWデータからリミックスを作った関係でオリジナルデータにふれたのだが、ほとんどリズムトラックだった。マイクを立てて録音しているから、マイクの数分トラックがある感じ。
私がいろいろテクノを作っていて思うのはドラムはBD, HH, それ以外の3トラックで十分で、楽音はベース、シンセ1,シンセ2ぐらいでいいと思う。
計6トラックで十分なのだ。
これはなぜかというと、人は同時に聞ける音は限られていると思うからだ。おそらく同時になっていいのはわずか2つであろう。周波数を低域、中域、高域とわけて、それらで2種類ぐらいがちょうどいい。低域はBDとベース、この例ではハットが高域にあたるが、そこにシンセ2がはいってくるかもしれない。あるいはシンセ1,シンセ2が中域をうめるかもしれない。ドラムが中域をうるさくやっている場合はシンセは1つでいいかもしれない。そういうことを考えて、同時になっているのをできるだけ減らす。
実際、リズムが重なっているとき、音は1つに聞こえると思う。もし、ディケイが同じならそれは1つの音だろう。音が聞き分けれるのは、時間の変化がそれぞれ違うからだと思う。
とにかく2個以上、独立して音がなってるとうるさいのだ。
二人同時に喋られても聞けないのだ。聖徳太子は聞き分けれたというが、それは嘘か時間がわかれていただけだ。
もうひとつ、いい音楽はアカペラでもいいし、ギター弾き語りでもいい。つまりたくさんある必要はどこにもないのだ。
トラック数が多い方がいい音楽が作れるというのはただの幻想である。